現場への道すがら、車を止めて、パシャツ。秋が深まり行く。
昨晩はJIAの会員宅でおでんパーティー。様々話題で午前様。

耐震偽装の件でふと思い出したこと。「お詫びの仕方」
自分の部下や外注先の不始末をどう施主に伝えるか。
かつて勤務時代に不始末を起こし、所長と誤りにいったことがある。
所長が顛末をこまかく説明し始めた途端、先方から雷が落ちた。
要は「全てトップの責任なのだ。誰がどうしたなど関係ない。能力のない部下に任せたお前の責任である。」ということだった。これには堪えた。
先方はもと帝国陸軍の中隊長、執務室に軍服姿の写真が飾ってある方だった。

ここで耐震偽装。
遠藤建築士の件、外注先にさらに下請けのことなど知る由も無いから自分は無関係。迷惑千万といったコメントをブログに挙げている建築家がいる。行間からは不義理(迷惑ではない)を働いたことへの自責の念が感じられない。
一級建築士云えども構造計算のように専門性の強いものまでなんでもこなすことは無理である。この件は建築士法の欠陥としてかねてから問題視されている部分である。
私は長年の信頼関係にある萩原さんにお願いしているがもちろん再委託報告はしているし、さらに下請けに出すことなどありえない。
自分で構造設計が出来ない以上、細心の注意を払っているつもりだ。
しかし大きな組織であれば無断で孫請けに出していることは十分想像できる。

今回の偽装事件ではデベロッパーも絡んでいるが主務契約をしている設計事務所はもちろん、構造設計事務所も大手事務所として名前の取っているところだし、小規模の建築とはいえこちらは設計者はJIAの要職にあるにある方のブログである。
同じような立場の会員がこれをみて勘違いせねば良いが。