オリンピックの画像に映る街並みを見ていると暑かった1990年の夏のヨーロッパ旅行を思い出す。ずいぶんと時間がたった。
最近気が付いたのだが世の中にはカメラ愛好家と写真愛好家がいる。もちろん両方にまたがっていることのほうが多いだろうが、好きな写真を撮るために機材の確保に熱を上げるものだろう。
だがカメラやレンズの持つメカニズムや光学特性の面白さにのめりこむ向きもいる。Youtubeなどはどうも後者のほうが多いようだ。
同じ場所でスマホとフルフレームのデジタルカメラでそれぞれ別の人間が撮ったものを比較してスマホのほうが面白いものになっていることがある。つまり被写体をどのくらい理解して注視したか、その美しさを引き出したか。
比べてみれば解像度の差は一目瞭然。しかしそれは作品の優劣を逆転するまでには至らない。日常の何気ないショットでのことである。
報道カメラマンであれば連写能力の優劣は大きな課題であろう。しかし被写体を注視して丁寧にシャッターを切る。自分はこちら側でありたい。
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