街中の暑さを逃れ久しぶりに赤城山へ。26度。涼しいとも言い難いが下界の39度に比べれば快適。赤城山は植生が意外と単純で山野草の撮影には少しさびしい。秋を待とう。今日もαⅣとタムロン28-200のコンビ。

 ミラーレスというと何か省略化された簡易なものというイメージが付きまとうが、逆に進化系である。つまりミラーを必要としないのだ。
一眼レフは潜水艦の潜望鏡のように撮像面に45度の角度で取り付けられ鏡に画像を反射させプリズムガラスによってさらに像が正対するようにファインダーに表示するという機構でシャッターと連動させミラーを上げて撮像面(かつてはフィルム)に記録する構造でそれ以前のレンジファインダーより正確に敏速に撮影できるとあって長年プロ用機材を中心に普及してきた。

 これに対しミラーレスというのは一眼までは共通だが「レフ」すなわち反射のレフレックスを省き、直接撮像素子のデータをEVFといわれる電子ファインダーまたは背面モニターに表示して画像を確認する機構である。
つまり基本的にビデオカメラと共通点が多い。初期にはEVFの性能が悪かったり、使い慣れた一眼レフへのこだわりもありプロ用としてはなかなか普及しなかったが東京オリンピックではついに多くのカメラをプロが採用した。トランプ氏の被弾直後の画像もソニーのミラーレス機といわれている。

 整理すると
1.ミラーを含めシャッターを電子化することで無音撮影がコンサートなどで可能
2.被写体を拡大表示できるので正確に焦点を合わせることが可能
3.概して機械部品が少ないので小型化でき機動力が高い。
4.暗いレンズもEVFは適正な明るさで表示することができる(デジタルならではの可変感度による)ので撮影がしやすい
5.フランジバックが大きいのでオールドレンズもアダプターを介し使用することが可能。その際はマニュアルフォーカスになるがEVFによって拡大表示できること便利。

 機械式カメラからの進化系ではあるが正像ではないファインダーを信用されない向きもあるがアマチュアレベルでは便利さ第一でよいのではと思う。
同様に高倍率ズーム28-200などに対し、純正レンズや単焦点レンズを比較し画質が劣ると批判的な評価も多いが「とってなんぼ」機能としてシャッターチャンスを逃さないことのほうがレンズとしてより有意義なことは間違いない。