レコードプレーヤーを今回更新したのはきっかけは長年使い続けているレコード針,GRACE-F8L’10が寿命に近づきつつあり品川無線からも連絡ないので次期カートリッジを検討していたことに始まる。

YAMAHAのYP-600が不調になりdenonのDP300Fでフルオート機の便利さに満足していたのだが、ヤフオクにSTAX-UA7付きのYP-800改造機が出ていたものだからつい手を出してしまった。

UA7のデザインはトーンアームの中で最高だと思っていたので躊躇なかった。
一方結果は良い意味で裏切られた。このトーンアームはデザインさることながら感度がものすごく高い。今まで解像されていなかったディテールがはっきりわかる。
自分の耳がまだ聞き分けられることもうれしかったがいずれにせよ、後継機を決めなくてはならない。

そこで今回はortofonの2M-Blueを選ぶ。今日届いたので早速開梱したが梱包方法が機能的には過不足ないとはいえあまりに質素なのでびっくり。さすが環境意識の高い北欧ブランドというところか。

早速ヘッドシェルに取り付け数曲聴く。エージングの結果はまだ先だが解像度の高いのはわかる。ただしF8Lとの圧倒的な差は感じられない。30年以上使ったF8Lの優秀さに改めて感動することになった。

つまり音を決める要素にトーンアームの果たす役割の大きさに驚くばかりだ。このトーンアームも大量生産に適さない製造が難しいものらしく40年の年月を経てもその感度は衰えていない。

まあ、カートリッジが2本体制になったのだから適材適所で楽しむことにしよう。