夏の暑い時期は日向での撮影が多い鉄道風景は気持ちが引いてしまう。しかしここのところの長雨で気温も朝20度を下回るようになったので午前中の空き時間を使って久しぶりにわ鐵(わたらせ渓谷鐡道)へ出かけることにした。
わ鐵の車両は紅葉風の色彩であるほど渓谷の紅葉は素晴らしいのだがまだその時期には早い。霧の中の風景と紅葉の気配を探るつもりで沢入駅まで足を延ばす。渡良瀬川は黒保根地区のほうが霧が出やすいように思える。草木ダムの湖面が霧で霞んでいたが沢入に着くと霧は上がってしまった。
今日はいつもの鉄橋は川上から気動車を待つ。トンネルを出るといきなり鉄橋なのでフードから両耳を立ててレールの音を聞いているうちに前照灯が二ついきなり山肌から差してきた。
今日は川は水量が多く白い波も立っている。静かな谷間に波の音が響く。
この場所から沢入駅までは2分足らず。下り車両を追いかけ沢入駅へ、ホームにはコスモスの花が揺れていた。
すでに下りの間藤行きが到着していてまもなく上り桐生行きが到着、さきに下りが出発しほどなく上りが白い排煙を残して出発していった。
カメラを収め、帰路は上神梅駅に立ち寄る。やがて列車が到着し、白髪の老人が一人乗り込んだ。列車が出発すると、駅にはまた静けさが戻る。上神梅駅では、地元の有志の団体が清掃や花壇の手入れを続けてくださっている。訪れるたびに気持ちのよい駅である。

今日はTamron 28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXDを使用、鉄道風景には300mmの存在は大きい。もちろん400mm以上のレンズは魅力的だが機動力重視なのでこの辺で折り合いをつける。
先日の山野草と違って動きのあるものを追うのはまた難しい。4次元の撮影である。
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