2026-09-07

いまだ職に就いている身では、撮影に出かけられるのは定休日に限られる。

今日は、迷走する台風の影響で大荒れになるとの予報だった。何度も天気予報を確認し、直前の降雨状況を見たうえで撮影を決行した。おそらく現地は霧、あるいは小雨だろうと踏んでいたが、ほぼ予想どおりだった。

そもそも私は、晴天の下の植物より、雨に塵を洗い流され、濡れ色となった植物の方が好きである。葉の緑は深くなり、花も一段とみずみずしく見える。撮影する側にとって雨は厄介だが、植物にとっては本来の姿なのかもしれない。

今日の目当てはサラシナショウマである。

サラシナショウマは山野草の中でも背が高く、白い花穂を大きく伸ばす華やかな花である。標高や日当たりによって開花時期が異なり、どこにでも咲いているわけではない。毎年会おうと思えば、咲く場所をよく覚えておく必要がある。

キノコと同じで、その場所は非公開である。(笑)

毎年訪れているものの、花の盛りは短い。少し早ければまだ蕾、遅ければ白い花穂はたちまち寂しくなる。今回は霧と小雨の中、ちょうどよい状態の花に出会うことができた。

白い花を白い霧の中で撮るという、あまりない情景でもあった。近くの花は輪郭をしっかりと残し、遠くの花は次第に霧の中へ溶けていく。晴天であれば緑を背景に花を浮かび上がらせるところだが、今日は霧そのものが背景となった。

花の種類は次々に移っていく。

紅葉までに残された時間は短い。あと、どのような花に出会えるだろうか。楽しみである。