2026-06-12撮影
職場の研修で横浜の近代建築を探ることになる。横浜は群馬を始め関東甲信地域の生糸を輸出したいわば日本のシルクロードの終着点でもある。最近まで前橋市内にも横浜銀行の支店があり横浜との交流の歴史を語っていた。
みなとみらい線の元町・中華街の駅を地上にでるともう正面は山下公園だった。後ろを振り返ると中華街の朝陽門、中華街の入り口が見える。見慣れない景色が広がる。ホテル・ニューグランドの脇を抜け山下公園に入る。
本来の役目を終えた氷川丸が静かにたたずんでいる。戦前の貨客船である。戦前、戦中、戦後を様々な用途で生き抜いてきた船体はタイタニック号のような船形と優美な船尾、リベットで留められた鉄板が古い歴史を物語っている。長年係留保存されていることにも驚かされる。日本郵船の大切なヘリテージを背負う記念物なのであろう。
ホテル・ニューグランドが建てられた当時は船で訪日した外国人や特別な日本人のためのホテルであったであろうから、今でもそのエキゾチックな雰囲気を醸し出している。ロビー廻りはよく保存されていて当時本来なら足を踏み入れることなど叶わなかったであろう私にその空気をお裾わけしてもらった。
後から来たメンバーと元町・中華街駅で合流して昼食を朝陽門近くの北京飯店で摂る。中華街のたたずまいのなかでの中華料理は軽いランチであるが気分が大いに盛り上がるものだ。カオスな異空間の中華大通りを善隣門まで歩き引き返す。
再び山下公園まで戻ったが雲行きが怪しい。横浜港大さん橋国際客船ターミナル方面に山下臨港線プロムナードを歩いていたら雷鳴と共に雨が降り出した。
横浜港大さん橋国際客船ターミナル目前で手前の大さん橋ふ頭ビルに逃げ込んだが雨脚は激しくなるばかり、海面は白い波頭が砕け氷川丸の姿がどんどん雨の向こうに消えていく。海の嵐を目の当たりにした。
1時間近く足止めされたであろうか。小ぶりになってきたのでまた歩き出す。予定がだいぶ狂っているので馬車道駅方面に沿って横浜開港資料館、神奈川県庁、横浜市開港記念会館、横浜税関 (クイーンの塔)と見て歩き、馬車道駅から大倉山へと移動する。
大倉山の目当ては大倉山記念館や現代建築である。欧州様式建築を模した時代を物語るものだ。横浜の歴史を大切にする姿勢がうかがえる。
今回携行したレンズはSIGMA20-200mm f3.5-6.3 dg contemporary。線的要素の多い建築を撮影していると、広角から望遠までカバーする利便性と解像力の高さを改めて実感した。
被写体として古い小さなビルも多かったが、今回は一人旅ではなく行動に制約があったため見落とした建物も少なくない。現像作業を進めながら、再び横浜を訪れてゆっくり歩いてみたいという思いを強くしている。
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