2006年、mixiに投稿を始めたのが私のブログのスタートだ。
今日は20年という時の流れを振り返る。

記事としての初投稿は2006年5月5日のことだった。

  2006年5月5日の記事から
  交通博物館 https://saab0204.com/?p=5614

当時のmixiは、紹介者が必要な限定的な情報空間だった。数か月後、その限定性による安全性を理解しつつも、より広い範囲への情報発信を試みたいという思いが芽生えた。そこでgooブログを開設し、データもそちらに移行した。

始めること自体が先行し、意味や目的、方向性も定まらないまま書き続けた。そして年末になって、ようやくその年を振り返るに至った。以降、12月31日の年越しは事務所にこもり、一年の反省を書き綴るという習慣が続いた。

  2006年12月31日の記事から
  今年最後のブログ https://saab0204.com/?p=5768

当初の記事は、私的な日常の記録が中心であり、とにかく続けることを優先していたように思う。やがて業務上の広報としても活用したいとの考えから、2007年には仕事に関わる内容にも踏み込むようになった。顧客がブログを読んでいることを意識したためである。

以降の記事を久しぶりに断片的に読み返してみた。いかに仕事中心の生活であったかを再認識するとともに、その合間に息抜きの時間があったことも思い出された。

Facebookにも投稿するようになると、多様な価値観が混在し、必ずしも上質な情報ばかりが流通しているわけではないことを実感した。そうした環境と同一の場に自身の記録を残し続けることに、次第に違和感を覚えるようになった。

その矢先、WordPressの存在を知る。JIA(日本建築家協会)住宅部会では、2020年のコロナ禍により対面行事が制限される中、広報手段としてWEBサイトの活用が進んだ。WordPressを利用し、会員がそれぞれコラム記事を投稿する取り組みが行われた。自身の居場所として、運用の容易さを評価し、維持費用はかかるものの、WordPress上に拠点を持つことを決心した。

ところが2025年11月、gooブログが閉鎖されることになり、データの移動を迫られることとなった。予告期間があったとはいえ、こうした大規模なサービスが終了する事実に、WEB環境の変化を強く感じた。一方で、根拠を伴わない断定が目立つXをはじめとするSNSには違和感があった。それが結果として、ブログを継続する動機にもなっていた。

様々な情報をかき集め、gooブログの記事データをWordPress側へ移行したが、完全な復元には至らなかった。これは事実であり、同時に限界でもあった。年度別のカテゴリー配下ではテキストのみの表示にとどまるが、個々の記事については画像も含めて概ね復元できている。

今も過去記事を反芻して読むことができる。自前のサイトを持ったことは、結果として正しかったと言える。

2016年に後進に事務所の経営を譲り、10年が経とうとしている。生活の中心から仕事は徐々に遠ざかりつつある。その中で、あらためてこのブログの位置づけを考えている。生産という軸を離れた生活の中で、何を依り代とするのかという問いにも重なる。