夜、広瀬川河畔の桜を観に出かける。昼間の青空の下で見る華やかな姿とは異なり、暗闇の中、照明に照らし出された桜は、美しさの中にも愁いを含んでいるように見える。

若い頃、花見といえば飲み会の口実のようなものだったが、毎年この開花の時期を迎えるたび、「また今年も見ることができた」という感慨がついて回るようになった。

広瀬川は利根川から分岐した疎水で、下流で再び利根川へと戻る。その間、農業用水として田畑を潤す一方で、街中ではその水音と共に人々に安らぎをもたらしてきた。桜が広瀬川の水面に映り込み、一層その存在を際立たせている。

野辺の一本桜も良いが、身近にある桜もまた味わい深い。河畔を往復しながら、数枚を画像に収めた。帰路、前橋八幡宮の桜を観る。こちらは町の喧騒から離れ、静かに咲く姿が印象的だった。
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