今日は、二種類の高倍率ズームレンズを携えて「しなの鉄道」へ向かった。 目的は、レンズ描写の比較だ。列車の本数が少ない路線ゆえ、チャンスは限られる。しかし、同日・同時刻という同一条件下で撮影したことで、非常に興味深い結果が得られた。

比較したのは、以下の二本。

TAMRON 28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD

Sigma 20-200mm F3.5-6.3 DG | Contemporary

 

TAMRONは、力強い線と鮮やかな色乗りが印象的だ。 対するSIGMAは、被写体を緻密に描き出す繊細さが光る。
デジタル機器とはいえ、最後は「ガラス体にどのように光を通すか」という、設計者の感覚が描写を決定づけているのではないか。数値化できない「味付け」の部分が、そこには確かに残されているような気がする。

かつて使用したSONY FE 24-105mm F4 G OSSは、今思えば非常に中庸(フラット)な性格だった。それと比較しても、今回の二本は実に個性的だ。

それぞれに得意なシーンがありそうだが、難しいのは「その瞬間にどちらを装着しているか」である。まさにミッドウェー海戦での兵装転換を彷彿とさせる、究極の悩みだ。チャンスは一瞬。

ボディーをもう一つ追加すれば解決する話なのだが、それもまたカメラ好きの業(ごう)というものだろう。