私達の仕事とは建築主の依頼により、建築の設計監理の業務を受託し、設計監理報酬をいただくということが基本である。
少しでも快適に、経済的に暮らしていただこうと、蓄えた知識を活かして業務に当たるわけである。

私達の設計図は建築主の希望を元に専門的な立場からより内容を高めたものではあるが、図面で全て表すことは難しい。
商売としてものの売り買いと違い、現場で実際に作っていくことが大半だ。

現場監督の意欲や注意力により品質に差異が生じることがある。
ちょっとした気遣いで建築の完成度は大幅に向上するものだ。
現場監督の「こころ」が資質以上に明快に現れるところでもある。

意欲のある現場監督と、最後まで現場を高めていこうという思いを共有できればこれほど仕事冥利に尽きることはない。