今週末のクラス会でのネタ探しで古いアルバムや資料を引っ張りだしている。
意外だったことは同級生と文通をしていたことだ。
読み返せば気はずかしいものではある。

パソコンで文章を作るようになって久しい。
現代のように携帯電話などない時代、まだ書簡のやり取りが普通に行われていたようだ。
間違い文字を修正したあとも微笑ましいものである。
下手糞な字でためらつつ、妄想しつつ、したためていた時代。
文明の進歩が得たものと失ったものを見たような気がした。

高校受験の迫り、また高校での新生活の夢を綴る手紙、
また進学後、就職後の様子を知らせるもの、
プラモデル作りが昂じて航空機メーカーへの就職が決まった知らせ、彼は現在取締役にまで上り詰めた。
自分がどんな手紙を出してしまったのか気にかかるところ。

今回、45年ぶりの再開を果たせない同級生が何人かいる。
30歳を目前に交通事故で他界してしまった同級生が自転車で九州を旅行した時の絵葉書が何枚か出てきた。
穏やかな性格の彼の意外な一面であった。
彼の影響で自転車旅行を思い立って翌年野辺山までまだ未舗装路が残る時代、出かけたものだ。
現在、また自転車に乗るようになったきっかけでもある。

絵画を勉強していた頃師事していた小見辰雄先生からヨーロッパ旅行中に送っていただいた絵葉書もあった。
仕事が忙しくなるに従って疎遠になってしまったが懐かしい思い出である。

歌集が出てきた。
わら半紙に手書きのガリ版刷りだ。
草津、白根に最後の旅行のためのものであろう。
38曲ほど同級生の手作りだ。
それにしてもジャンルの幅が広すぎる。
さすがに全く思い出せない歌もある。
こんな曲を中学生が歌っていたのだろうかと思うものも散見される。
これについてはクラス会で聞いてみよう。