新築工事のために既存家屋を解体している現場がある。
現代の解体工事は家庭ごみ以上に細かく部分を分けて行う。
木材と、金属、ガラス、等々、非常に手間をかけてそれぞれの処分場に運ぶ。
特にアスベストの処理にはほとんど放射性廃棄物を扱うのに等しい。
鉄骨造建築に耐火被覆材として長年使用されてきた。
身近なところでは一般住宅屋根に使用されたカラーコロニアル等のアスベスト入りの建材もある。
電気の古い変圧器にはPCBといわれる発がん物質が含まれている。
カネミ油症事件を起こしたことでも有名だ。これらの処分にはほとほと手を焼いている。
多くの古いトランスがそのまま倉庫に保管されている。
石膏ボードも製造過程でヒ素が混入しているので分別収集だ。
今回の震災瓦礫が津波によって海水の汚泥や港湾の重油といったものとこれらの建築材料をはじめとした様々なものが入り混じり分別できない状態になっている。
通常は分別処理をしているものがだ。さらに焼却すれば塩化ビニル製品を多く含んでいるのでダイオキシンが発生する。
放射能汚染のことがマスコミに取り上げられているのにこの建材の危険性がなぜか指摘されていない。
放射能について門外漢であるが日常、建設現場の話題として廃材処分に接しているので非常に気になるところだ。
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