
また新しい住宅が完成したのでオープンハウスを行う。
「つづく家」と題された住宅は所員の横堀将之の実姉の嫁ぎ先の住まいだ。
つづく家という意味は建築技術的に長期寿命というだけでなく、家というものが代々受け継がれていくものだという理念を表しているという意味だと聞かされている。
横堀は祖父母を交え3世代の家庭で育った。祖父母から多くのことを学んだようだ。
学業のためにいったんは故郷を離れたものの地元に帰って仕事に就いた背景には今時珍しい惣領としての自覚がそうさせたのであろう。
その意味でもこのつづく家が末長く活躍していくことを願っている。
今回は実姉の家ということで基本設計からほとんど横堀が設計・監理を進めた。
建築技術的にはこの事務所で取得したものを基本にして極めて手堅くまとめられている。
感覚的には合板の耐力壁などを意匠に活かしたり、外壁をJIA建築セミナーでみた瀬戸内海の焼杉を使うなどはじめ温めていたものを総動員で考えたようだ。
若い人なりの工夫から、彼の今後の方向が感じられる。
彼は本格的に設計監理の機会を得たことと建築主が建設の過程においてどのような気持ちでそれを見守っているかを知る二つの機会を得たことと思う。この経験を次の機会にぜひ生かしてほしいものと思う。
関連WEBページ
http://borilog.blogspot.com/2012/02/blog-post_3947.html
http://www.yonedasekkei.jp/news/cat5/
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