水俣エコハウス

JIA住宅部会の例会で先日行われた環境省エコハウスモデル事業の事例発表を聴講するため上京。

その前の時間に久しぶりにお世話になった建築家の事務所を訪問する。
遠方の仕事が多いらしく多忙とのこと。「私は建築主のためになると確信を持って設計しているのでお愛想も言わなければ妥協もしない。」「そのため仕事にならないこともあるが良い仕事をするためには仕方がない。しかしそれでも仕事の依頼は途切れない。」
と一流の作家の発言は重みがある。

同郷の不動産業者の社長とも会う。こちらは生臭い話一色。それでも仕事が面白くてしょうがない模様。嬉々としている。

そして外苑前の蕎麦屋で軽い夕食。冷製トマト蕎麦を食す。これがトマトソースを掛けるところそそっかしいものだからソースにつけて食べた。蕎麦湯を持ってきてくれた時、実は食べ方が逆であると告げられる。そういえば厨房のほうでお客さんがかわいそうだというような話し声が聞こえていたのはこのことだったのか。

水俣エコハウスは機械頼りのエコハウスに挑戦するかのようなメッセージ性の強い小気味よい作品だ。
冷房は潔くなし。カンナの削りかすの断熱材、手漉きの和紙、小舞壁、伝統工法の軸組み、24時間換気無し、等々、すべて我々のやっていることと正反対。本当のエコロジーって考えたことがあるのという問いかけを突き付けられた思いがする。
機会があれば水俣を訪れてみたい。水俣病から得たものを感じてみたいと思う。

帰路高崎で途中下車、「COU COU」で寄り道。ワインと料理で一日を振り返る。
この店はカウンターのみの小さな店だが厨房には立派なストーブが頑張っていてとにかく料理が美しく美味い。プロの仕事である。

安易なほうにどんどん流されそうな世の中。流されないよう気をつけよう。

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2件のコメント

  1. ころすけ

    Unknown
    途中下車してふらりと立ち寄っていただける

    ありがたいことです。

    頑固なわけではないけれど 流されませんよ

    そんなスタンスで居られたらいいですね。

  2. Unknown
    一人でのんびり飲める場所も必要ですね。
    これからもよろしく

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