5年ぶりに昭和44年度卒前橋工業高校建築科級友会が初日総本店で開かれた。5年前に比べ現役を退いた報告と病気に罹患した報告が相次ぐ。
工業高校の中でも建築科は進路が建築関連に絞られるのでほとんどの級友は建築の世界にとどまった。
一般の方から受ける印象のように建設業は屋外作業が中心であり、日に焼け面構えは相変わらずである。
酒類の出番もおそらく同年配の宴会としては多いほうではないか。酒類の空き瓶が宴卓を埋めつくす。
現役人生の締めくくりと人生そのものの閉め方について話題が尽きなかった。
心配事として、3年間クラス担任としてお世話になった近藤守先生の体調が優れないことである。欠席の連絡はいただいていたものの、容態は予断を許さない状況と聞き、大変案じている。先生は当時24歳と、私たちにとっては初めて受け持つクラスだったこともあり、今では考えられないほど親身に接してくれた。修学旅行中に集団の悪行が生活指導の先生に見つかった際には、先生自ら髪を刈ることで私たちの赦免を申し出てくれ、それが実行されたことは今でも鮮明に覚えている。卒業後も仕事帰りに先生のご自宅に上がり込み、共に酒を酌み交わしたこともあった。同級生の中にも同様の経験を持つ者がいる。先生が長野原高校へ転勤する際には、現場のトラックを調達した同級生と共に引っ越しを手伝ったこともあった。毎年のお正月のご挨拶も最近まで続けていたものの、いつの間にか疎遠になってしまい、今回お会いできることを楽しみにしていた。
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