facebookつながりの方が「上田アンサンブル・オーケストラ」の第17回定期演奏会に出演するとのことで、列車を乗り継いで出かける。
普段レコードやCD、オンライン等で音楽に親しんでいるとはいえ、なかなかコンサートで聞く機会など少ない。
クラシックでいえば本当に数少ない機会。群馬交響楽団の群馬音楽センターでの最後のコンサート以来かもしれない。

東御市文化会館サンテラスホールは梓設計の設計監理でJIA25年建築選にも選ばれている大切に使われているホールだ。
定員758席ということだから、程よい大きさのホールといえる。

演目はモーツァルト、バッハ、ベートーヴェンとクラシック音楽らしい選曲。
古典派の時代の編成に近いオーケストラは少人数の編成であることから演奏者一人一人の動きがよくわかる。フルオーケストラの迫力とは違った良さがあるように感じた。
アンコール曲は「荒城の月」だった。上田といえば真田氏ゆかりの城下町。各パートを紹介して廻るような編曲が市民オーケストラらしい演出だったように思う。十分楽しめたコンサートだった。

今回はもう一つ目的があり、しなの鉄道に乗ることだった。
115系車両の引退が迫るなか、撮り鉄のまえに乗り鉄をしないことには本末転倒といえる。
信越本線の横川からバスで軽井沢そしてしなの鉄道で田中までのコースのつもりだったが連休中の渋滞でバスの延着が認められるとのバス会社からの回答でやむなく新幹線で軽井沢まで乗る。
せっかくなので信濃追分で時間調整、さらに小諸でも時間調整。開場に間に合う便で田中まで乗車した。
上田や丸子の現場まで通った際は東部・湯ノ丸インター経由で通ったものだがこの時期のしなの鉄道沿線は明るい緑に包まれ大変気持ちの良いものだった。自動車運転中はできないよそ見を楽しんだ。

小諸駅は新幹線開通後は寂しい駅になってしまったがかつて頻繁に優等列車が停車した面影は残っている。この地方はワインの産地でもある。駅のホームから直接はいれる「E’cuve こもろ」はここに行くために列車を乗り継ぐ価値がある飲み鉄派に伝えたい店だ。
国鉄OBが店に詰めていて鉄道談議に花が咲いた。

お目当ての115系湘南色には小諸から軽井沢まで乗車。懐かしい車内も楽しむ。途中平原でスカ色115系と離合。新型のSR系も半分ボックス席ではあるものの旅行にはやはりボックス席に限る。特に車窓を楽しむには。
しなの鉄道沿線は十分に楽しめる景色がある。