散歩で街中を横断する。人影は少ない。イケヤが南部に開店、道の駅が北部に開店、ダイハツの跡地にケヤキウオーク、いずれも中心商店街から自動車でも20分近くかかる。これらとは関係なく住宅団地がいくつかと、民間業者の分譲地が取り留めなく広がって、コンパクトシティーへの道のりは厳しい。さらに平成の大合併で富士見村、大胡町、宮城村、粕川村のコミュニティーが点在する。

商店街の個人商店を衰退に追いやった大規模店もさえ、駅前のイトウヨーカ堂やサティ、など、姿を消し、さらに郊外へと拡散している。
一口に民活といってもしょせん資本主義の競争原理による秩序は一般市民生活の利便とは必ずしも一致しない。すでに中心部商業地域は存在意義を失っている。
高齢化、人口減少化はすでにずっと以前にわかっていたこと。これらによる税収減は即前橋の体力を奪うことになり、行政サービスの質の維持には都市範囲の集約が欠かせないことだろう。

市長選が始まった。新市長には口当たりの良い選挙公約ではなく、痛みを伴う、将来計画も含め、明快な、具体的な方向付けを行政の責任と義務によって示すことを望む。