甲標的は小型の潜水艇であり真珠湾攻撃時に伊号潜水艦より5艇発進しすべて沈没、9名戦死,1名捕虜という結果に終わった。この画像の艇は真珠湾から引き上げられ日本側の返還されたもので、海上自衛隊第一術科学校(海軍兵学校跡)に展示されている。

開戦時におけるいわば特攻攻撃であり後の神風特別攻撃隊につながるものである。アメリカ留学経験を持つ将官、たとえば山本五十六など国力の差を十分知りながら時流に結局流され、洋上決戦でアメリカ太平洋艦隊の壊滅を図り、戦意を喪失させ終戦に持ち込むというきわめてずさんな戦争計画であっと戦史は伝えている。戦争を解決するのは一方的な差の戦果しかないことは先の戦争で思い知らされているし、現代のウクライナにおいてもそうである。

現在アメリカだよりの安全保障にも関わらず、防衛予算を増大したところで台頭している中国との差はあまりに開いていて結果は目に見えている。思い上がったプライドだけでは日本を破滅に持ち込むだけだ。いまこそ日本の外交政策へ期待したい。