この春のダイヤ改正で特急赤城の終着駅は高崎になってしまった。現在の乗車率を考えればまあ妥当なところかもしれないが県都前橋市民としては寂しさは余りある。
物心ついた頃から東京に出るときには前橋発07:30前後の赤城と決まっていた。

最初の頃はC58牽引の客車列車。高崎でEF58に交代し上野へと向かった。前橋まで電化された後は準急あかぎになり、やがて急行赤城に。高崎を出ると大宮も通過という全盛期だった。
上越新幹線ができると並行する在来線はまずときやいなほといった上越特急が全滅。もちろん佐渡や越路といった急行も廃止になりあかぎは新特急となったがかえって停車駅が増える始末。
185系が入線し、165系を駆逐したが芯が取れて特急あかぎに。これもインフレ特急でかつての急行あかぎより速達性が下がる。更に常磐特急のお下がりの651系となり185系の引退とともに今回の発着駅まで高崎に後退することになった。こここのところ鉄道会社も苦しい経営を迫られているので合理化も止む得ないところだろうがますます鉄道の味わいが薄くなってしまってつまらないものだ。