カラーフィルムや現像代が高かった時代、リバーサルフィルムを多く使っていた。小見辰雄先生が欧州旅行の画像を上映していただいてスクリーンに大きく投影されたものがきれいだったのが印象的だった。
画室の先輩に前田俊一さんもやはりリバーサル、そんな影響があったのだと思う。
1989年にヨーロッパの建築見学ツアーに参加したときは20本のフィルムをX線防護袋に入れでかけた。カメラはミノルタα7700i、確か35-105のズームレンズだったと思う。
今、リバーサルフィルムをデジタル処理してみると粒子の粗さやダイナミックレンジの小ささにがっかりすることもある。それでも当時のことを思い出すのには十分だ。
外部の撮影は冬枯れで出かける機会も少なくなった。またコロナ禍の影響で自由な撮影旅行もままならない。
しばしはリバーサルフィルムのデジタル処理で遊んでみようか。