立春を過ぎたといっても春にはまだほど遠い。快晴ながら風花が舞う赤城高原に出かける。雪は見事にない。ただし少し強い風は非常に冷たく鍋割から上は雪雲に包まれている。

久しぶりに霜柱の上をざくざくと歩く。木々の葉が落ちているから小鳥の姿もよく見える。落ち葉の間から小さな葉や花が少し顔を出している。こぶしのつぼみもだいぶ大きくなった。まだまだ遠いといっても少しづつ春へ。日差しが大分強くなった。

追記
早春賦という歌を思い出す季節。
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

まさにそんな光景と出会った。