
JIA群馬地域会の伝統行事になった建築展、名前は変えつつも2011年の震災の有った年以外1993年以来毎年続けられてきた。
建築設計界にはいくつかの団体がある。公益社団法人を標榜してはいるが法律による規定によって定められた必要条件を持つものの会員資格要件ではないではない。
この会の行動理念は自立性に基づく。外部から与えられた行動規範を満たすことを目的にはしていない。考えようによっては窮屈な団体だ。広義には社会全般、狭義には建築主のために活動し、そのためにも自立性を重んじている。結果、業務においては設計・監理と施工を切り離すことを前提とした組織になっている。
安直とスピードを求める現代だ。「ワンストップ」などという言葉ももてはやされる。そこで何が起こっているか。優秀な日本の製造業で次々に起こっている考えられないような失敗が起きている。人員的にも能力的にも優秀な人材やシステムが有りながらである。
私たちは組織も小さく、人員も必ずしも恵まれているわけではないが「ことずくり」や「ものづくり」の現場で初心を忘れず行動することで今後もその立ち位置を失うことはないだろう。有ってはならない。

今回の「まちなか建築展」はそのような思いからの日頃の成果の発表の場である。
地方文化都市としてつとに名高い高崎市の音楽と文学の歴史に縁の深い「Cafeあすなろ」で開催である。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思う。
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