
今日は兵庫県南部地震による阪神・淡路大震災の有った日。あの日の朝TVの画像を現実感無く呆然と見つめた。
何が起きているのかさっぱりわからない。TV映像の威力をまざまざと感じてもいた。
人間の尊厳に関わることもふくめ赤裸々に映し出す。
少し落ち着いてきた3月にJIAとして生活再建のための支援の一環として相談業務に群馬在住の会員の一人として現地に向かった。
京都駅前のホテルに前泊し、住吉までしか開通していない神戸線で現地入り。近づくに従って民家の屋根がブルーシートで包まれている。
駅前には仮設WCがならび街に入ると消毒薬の匂いと静寂が出迎えてくれた。生活雑音のない街はこんなにも静かなのか。幹線道路の自動車騒音と破砕作業の騒音だけが響く。
火災も有り焼け野原もあれば壁が圧壊し屋根が地上に横たわる家、大きなマンションの1階が圧壊して、上部がそのまま乗っているものなど、見てはいけないものだらけの光景が広がっていた。その後Eディフェンスの見学などで神戸を訪れたがあっという間に復旧していった。この辺は東北地方との経済力の差を見せつけられるところである。
構造計算の基準は人間が勝手に決めたしきい値である。自然界は気まぐれだ。せめてこの基準くらいは守らなくてはならないだろう。
今の基準は供給側の都合で恣意的に下げられてはいないだろうか。いまだ構造計算を経ずに木造住宅が建てられている。とうとう犠牲者の残された教訓を真摯に受け止めなくてはならないだろう。
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