年の始が一月とはいえ、動物たちの始動は雪が溶けてから。冬は春が待ち遠しい季節でもある。
その始動に向け工事現場も最後の仕上げの段階を迎えている。現場に掲げられた緑十字の安全旗ももうじきその役目を終える。

設計という業務は図面をまとめたからと言って現場が終わるまで微調整は続く。なにしろ殆どの図面は縮尺が50分の1以下だから最後まで現場から目が離せない。
立春まであとわずか。間もなく芽吹きが始まる。そして建築の完成とともに新たな出発の時を迎える。