群馬県内で白井晟一が残した建築は旧松井田町役場と前橋市内のk氏邸のみになってしまった。
煥乎堂の新しい店には旧店舗にあった手洗い場が移設されている。

本が貴重品であった時代、立ち読みするにも本を扱う前には手を洗えということか。
いかにも哲学者でもあった白井晟一らしい。

白井晟一の作品はその発想力によるのは当然として優秀な建築職人によって支えられていると思う。プロがプロであった時代は幸せな時代であっろう。

「就活」という言葉がある。
就職とは職に就くこと。企業や官公庁に入ることとは違う。一人の人間として独り立ちの道を追い求めることである。企業や官公庁の組織の歯車になりきるか。それとも職業人として生涯を全うするか。さてどちらを選ぶのかな。