事務所を構えて25年、常に所長という鎧を着て生きてきた。
これは結構重く、また窮屈なものである。背伸びを強要されるものである。

今日、古い顧客で5年前に店を譲ってご隠居さんとなっている方を上田市に訪ねた。
お元気に盆栽の手入れをされていた。
現役の時とは違ってどこか穏やかな風情。それでも店の話になると視線と声の大きさが変わる。
取り留めない話しと昼食をご馳走になり、お暇する。

まだまだ重い鎧を付けた日が続く。その重さを楽しもうと思うしかない。