今日は朝から夕方まで桐生の現場に缶詰。竣工した住宅に居続けるというのはオープンハウスぐらいのものだが、静かな室内に居ると現場であることを忘れるくらい心地よい。

昼食は藤屋のソースカツ丼をいただく。ただしカツ丼といっても正確にはカツ重であろう。
千切りのキャベツも無くいたってシンプル。
桐生のソースカツ丼は桐生の友人の家の住宅の設計をさせていただいたとき初めてとっていただいた。
卵と玉ねぎが無くさっぱりしていて肉初心者でも食べやすかった。38年も前の話だ。

「失敗の本質」という本がある。
日本軍の組織論的研究というサブタイトルがつく名著がある。
1991年に初版本が当時の防衛大学教授を中心とする学者が6人でまとめたものである。

ここで印象的なことは本来厳格に運用されるべき軍隊組織が保身のために硬直化したり、情に流されたりして判断を誤った例が様々な局面で検証されていることだ。

現代にも当てはまることがあまりにも多い。
人事権を手中にした自民党執行部の顔色を伺う国会議員、
また昭和11年2月26日のクーデターの引き金になったといわれる財閥企業の専横、および地方の疲弊、農民の困窮。
上場企業の好決算と東北の地震被害や福島第一原発にみる地方の困窮が重なる。

そして安倍首相の祖父である岸信介ら主導した満州国経営などと今回の集団的自衛権問題。

アメリカらと戦い南方の密林で倒れた地上戦闘員、太平洋に船と共に沈んだ多くの艦船乗組員、さらに特別攻撃隊として自ら自殺行為に突き進んだ航空機搭乗員。それぞれ家族の生存を掛けて戦地に赴いた。

大企業の利益目的のためにあくまでアメリカと結びつこうという政財界。戦地に倒れた方々がなんと思うことだろう。
真に独立国として自立する努力を今問われている。