
事務所で仕事場の椅子の下敷きの交換があり、机の下の段ボール箱を整理した。
長いこと仕舞いっ放しにしていた写真のネガやプリントがたくさん出てきた。
ほぼ不要なものばかりだが自分が映っているものなどに混ざって開業後一番最初の仕事であった「Standing Bar Apple」の引き伸ばしプリントも出てきた。
ちょうど開業と同時に依頼を受けた最初の仕事である。プリペードカードの決済のショットバーであった。
アップルの佐藤さんの依頼で仕事もなかったことあり、現場の墨出しまで付き合った。
佐藤さんとは敷島公園の「コーヒーショプ アップル」からの仕事上の付き合いでもあった。
バブルが崩壊したといってもまたすぐ戻るというまったく根拠のないお気楽な気分の中デザインした。
まだ東急インにディスコがあったころ、そこに出かけるのであろう例のボデコンのワンピースのギャル(古い)が待ち合わせに良く利用していただいた。
何しろ地方都市には珍しいガラス張りの店舗である。見られることを楽しめる数少ない場所であった。
技術的には前職で身につけたものそのものであったがこちらも長かった勤め人生活から開放された気分でのびのびと図面を書いた。
今は「リバー」と名前を変え、さらに昨年大きくリニュアルしたから面影はだいぶ薄くなったが大きな変形の集成材カウンターはほぼ健在である。
商店建築には明らかに過剰品質であったと思うが23年経っても生きながらえているのがうれしい。
古い画像に時間の経つことの早さを感じる。
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