
セミナーの仕事も一段落したので久しぶりに秩父まで走る。
杉ノ峠の上りも久しぶり。なんとなく登り切る。初めて登ったときは途中で一休みしたものだ。体力が落ちていないことにほっとする。

まだ紅葉は始まっていないもの秋が深まっていく気配は感じられる。

秩父神社はさすがに賑やか。参拝してから前から行ってみたかったパリー食堂へ。
昭和2年建築の登録文化財の建物でもある。

秩父という街は不思議な街だ。
古い町家や洋風建築が多く残り、独特の町並みを形成している。
秩父銘仙が盛んだった頃の華やかな雰囲気を伝えている

中はさすがに時代を感じるものだ。まずオムライスを頼む。
店はひげを蓄えた年配のおじさんが一人で切り盛りしている。
あとから来た常連と思しき客は無言で冷蔵ケースからビールを取り出し勝手に飲み始める。
単行本を読みながら注文しようともしなかったがビールを飲みきっておもむろにかつ丼を注文した。

オムライスはやや薄味のチキンライスを卵で包んだオーソドックスなもの。バナナとメロンがサラダとともに添えれれて、賑やかな一皿。
皿にパリーと染め付けられているのが時代を感じる。

食事が終わってからら裏道を抜け表通りの旧国際劇場前に出る。保存されたのかと思ったらほぼ正面のみで客席部分は撤去されていた。
ちょっと残念だが少なくとも町並みの印象が変わらずに住んだことは幸いだ。

荒川沿いに帰路に着く。交通量は多いがなんとか快調に走り、本庄を経由し帰着する。
途中久保医院に立ち寄る。もちろん休診だが、植え込みなど手が入れられ診療体制が整って行く様が感じられ、設計に関わった立場として嬉しい。
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