6月17日、娘の結婚式に立ち会う。
親が立ち会うというのも変なものだが、昨今、本人同士でことを進めるのが一般的だし、招待状の発信元も本人たちである。
それでも結婚式というのが結構保守的なしきたりにとらわれているものなので、式への入場の際にウエディングロードを一緒に歩く。
これが父親としての最後の仕事となるだろう。

母親にほぼ任せきりだったので今更父親面でもない。もちろん泣かずに式場、披露宴共乗り切る。
娘には10年前に大学進学先のことで少し口を挟んだことがあるが、本人は結局自分で大学を選び、その後は本人の意思と努力で大学院へ。
ここで資金的な援助は終了し、そして現在の勤め先、伴侶を決めていった。

婚約したい旨の報告があった時も「おめでとうございます」とやや他人行儀な受け答えをしてしまったがほぼ素直な気持ちである。
一緒に暮らしていない距離感と、仕事などの環境の違いからくる価値観の相違は埋めようもない。さびしくもあるがもう一人前の大人といってよいだろう。
自分で選んだ道を貫徹することを切に望む。