
ここのところ朝顔が咲き続ける。
一度絶滅しかかった花なので今年は慎重に植える時期も早めにした甲斐があった。
このように毎年きちんと季節がめぐってくる。
一方、最近TVや新聞のニュースに接するのがつらい。
福島原発の被害についてあまりにも曖昧にしか報じられていない。
小出しにしながらはぐらかされている印象が強い。
あれだけの事故なのだから付近の人達には気の毒だがはじめから土地は放棄しざるをえなかったのではないか。
へびのなまごろしという感じ。
かつて「朝日グラフ」に掲載されていた福島原発についての記事を基にした本が出版された。早速読む。
32年前、すでに報じられていたことが全く改善されていないという恐ろしさ。
臭いものにはふた、マスコミの罪は大きい。
農地では除草剤や、殺虫剤といった化学薬品を散布している。これらは生化学物兵器の応用だそうだ。
枯れ葉材も除草剤の一種でベトナムでの後遺症がいまだに続いているといわれる。
しかし原発からの放射性物質はあまりにも広い範囲で無差別に我々に牙をむいている。
建築を取り囲む有害物質として有害化学物質、電磁波等に関心を持ってはいたが放射性物質についてはあまりにも大きすぎて対処のしようがない。
安全率を論じてもほとんど意味がない。とにかく遠ざける努力をするしかない。
風評という言葉がある。風評なのかどうか判断基準を我々は持たない。
基準というのはいつも勝手なものだ。建築基準法など地震や大火災の度に変わっている程度のものだ。
信じるに値する国家にいないことが悲しい。
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