午前3時、前橋を出発し、名取市へ。午前7時30分に到着する。
道中、桜の花は満開だ。

JIAの仲間と別れ東松島市へ。我々の任務は住宅相談だ。
現地を一巡する。TVで見慣れた惨状が展開する。田んぼに取り残され車や船舶。造船所では大きな外航船が陸地に乗り上げている。

午前10時、作業を開始する。
今日は災害支援金の申し込みの初日。申請の仕方の説明に終始する。
市役所職員は外回りに忙殺され外部からの応援で業務が進む。
福岡県、熊本県、北海道といった各地の自治体職員が応対している。
JIA東北支部の佐々木さんがてきぱきと相談に応じる。
本来業務以外も親切に対応されていたのが印象的だ。

市民の方は一見極めて冷静だ。
深刻な事態、身内の死亡、家屋の流失の様子を淡々と話されるのがかえって悲しい。

津波の跡地ではまだまだ不明者の捜索が続く。
異常な日常。
これから混乱の収束までの道のりは遠い。