作品2 赤城南麓の家  1999年

前橋市自然の中で子供たちと遊ぶことが生きがいの建築主が赤城南麓の雑木林を切り開き、仕上げなど多くの部分を自ら工事した住宅。
時間はかかったが充実した日々が続いた。

素人が作れるように設計は極力単純化された。
しかし県産材の杉やカラマツの素材の醸し出す豊かな表情は商品住宅には決して作り出すことのできないものである。
断熱材は炭化コルクを使うなど化学物質に対しても注意深く吟味された。

上棟式の日は盛大な夕立があったが夜遅くまで招かれた友人たちと飲み語り合った思い出がある。