
久しぶりに「離れ山の家」に出向く。
自動温湿度計を設置してあるので計測結果の回収と薪ストーブの様子をお知りになりたい設計中のクライアントを案内するためだ。
今年の冬の寒さは厳しい。軽井沢の別荘の音熱環境がどうなっているか、非常に興味があった。
無人、換気停止、給気口開放という条件で3カ月計測する。
今年の最低気温は1月11日の午前4時ころの-10.5℃で床下の温度は3℃、室内は0℃であった。
床下は基礎断熱の威力と地熱により、実に温度差13.5度、ただ室内は開口部からの損失で10.5℃の温度差。
約二時間遅れて室内の最低気温を記録しているのでこの時差が断熱効果を表しているのだろう。設計方針が確かだったことを実感する。
現在、建材市場では断熱材が不足して工期に支障をきたしている現場も少なくないと聞いている。
今更の感があるが大手住宅業者もやっとまともに断熱材を使い始めたようだ。
断熱材を製造するのに必要なエネルギー、排出CO2はいかほどかは別としていよいよ環境対策が本格化し始めたようだ。
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