建築という技術系の占める割合が多い業種においては偶然性といったものは排除される。あるいは偶然得た空間も屁理屈を付けてさも自分の手柄にしたがるものだ。

一方自然、とりわけ植物の世界は偶然性の塊である。毎年同じように繰り返される四季も自然界の要因、そして自分自身の都合で巡り合う景色は全偶然性に満ちている。その面白さにますます惹かれていく。

毎年の撮影データを確認しても実際現地に入らないと確かではない。天候も年ごとに違うし、そもそもまだ定時の仕事を持っているので総自分勝手に動くこともできない。これらのいくつもの要因によってさらに偶然祭が高まる。まあ賭け事のように楽しむしかない。