講談社発行の週刊漫画雑誌「モーニング」の最新号(12月4日発売)に池田邦彦氏の作品が載っている。まったく知らない作家である。

みどころはやはり流電をはじめ旧型国電。
旧型電機のEF55型が部品供給難でとうとう引退。同時代の車両が出てきた昭和初期のアールデコとも共通する独特の雰囲気は今から見れば空力的な洗練度も低いが満鉄のパシナとともに夢をかきたてるものがある。
モハ52型の走っている姿を一度見たかった。

電車は脇役にもかかわらず、極めて詳細をつかんで書かれている。
そのことが物語りに現実感を強く与えている。

「神々はディテールに宿る」
建築も細部がだらしないと空間の緊張感を作れない。
明日から仕事である。
肝に銘じよう。