高山の代表的な民家吉島家を拝見する。21歳のときに初めて見て以来3回目となる。もう少し大きな住宅であったような気がしていた。

隣の日下部家に比べると繊細で完成度が高いような気がしていたが今回前日に飛騨の里で大きな合掌造りの民家をたくさん見ていたせいか、それほど大きく感じない。また篠田桃紅と遠縁に当たるとのことで今は篠田桃紅の作品が飾ってあり、かつてのどっしりしたバランスを失っているようでやや落ち着かない印象あり。

一方日下部家はもともと濃い色の柱、梁がくっきりして重厚さが目立つ。
現在の好みから行ったら日下部家である。
現在の当主は建築家であり、自らの手を掛けるのに周到に考えをめぐらせたことであろう。オーセンティシーは確保されていると思うが・・・

今日、画廊のオーナーにこの話をしたら是非見に行きたいといっていた。
篠田桃紅と古民家の組み合わせ、切り口を変えればこれはこれで良いのかもしれないが吉島家の空間から何か得たいと思っていたから少し残念ではあった。