JIA(日本建築家協会)建築家大会2007東京の行事の一環である建築家模型展に「響の舎」を出展した。10月20日まで東京駅前、丸の内ビル(丸ビル)3階のギャラリーで開催されている。
JIA関東甲信越支部住宅部会が中心となって近作を写真や模型等で紹介する展示会です。今回は34名の参加があった。

JIA(日本建築家協会)建築家大会2007東京では本日(10月18日)大会式典が開かれ国土交通省の和泉住宅局長をはじめとする来賓を向かえ開催された。来賓を代表して祝辞を述べられた和泉住宅局長はやはり耐震偽装問題に触れいっそうの努力を促した。

先週も新たに発覚した事件がありましたがマスコミ報道では特定の建築士のみ追及していた。
彼は孫請け事務所であり、依然経営環境が改善されていないことも浮き彫りにされた。
マンション購入者からみれば販売者、元請設計事務所、下請け構造設計事務所、そのさらに下の階層の建築士がしたことであり、これは一建築士の問題ではなく供給側全てに関わる組織上の問題であると思う。マンション購入者が直接孫受け構造設計者と対面する機会などない。顔の見えない仕事のこわさがある。

それにしても国会やマスコミが建築確認申請業務の遅延がGDPにまで影響しているとして国土交通省に働きかけた途端の発覚である。非常に恣意的に感じているのは自分だけであろうか。建築確認申請の現場はこの一地方でさえたいへん混乱している。悪さをしたものは厳罰にすればよい。しかし建築士が何のための免許であるかわからなくなってしまう。

そもそも建築士を施工業者の入札審査の際の技術者の多寡を算出するのに利用してきたため現場の工程、品質管理のための技術者まで会社の督励の下建築士資格を取得してきた一面がある。結果設計監理業務をしたことが無い建築士が多数生み出された。このいびつな状態を放置してきた責任は誰が負うべきなのだろう。

私共のようにスタートから建築主と共同作業で時に議論を戦わせながら作り上げていく立場からは対極にある関係である。やはり住まいは買うものではなく作るものとの思いを深くした。