
木挽町という地名が東京の真ん中の銀座にあった。要するに水運で運ばれてきた原木を製材する仕事場が集まったところから付いた名前だ。
「材木町」、「檜物町」、「鍛治町」、「馬喰町」、等等仕事を表わす町名がかつてあった。町名変更で何がなんだかわからなくなってしまった。
ところで今日は屋敷林の樹齢200年にもなろうかという巨木を新築のため去年秋切り出した材木を荒挽きするのに立ち会うことが出来た。
造林材ではあるが屋敷林として長い間北風から家を守ってきた杉だ。製材所では社長自らいとおしむように慎重に挽く。
一番玉といわれる一番根元の部分なので一部腐りも入っている。せっかくなので強度には関係なく取れるだけ大きな断面とした。帯のこで何回も繰り返し繰り返し所定の断面に整える。
まもなく工事も始まるが組みあがるのが今から楽しみだ。
これも田舎で仕事をしている醍醐味か。
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