忙しいことを目が回るという。
新年早々仕事の締め切りが迫る。
おかげさまでというかまあ大変。
プロはどんな状態でも品質を維持するもの。
がんばりどころか。

住宅の仕事では20歳代から70歳代の施主の住まいが同時進行。
若いから知らないことと、歳とって理解できないことに付き合っている。
自分がその中間で両方ともわかっていてかつ解っていないことだらけ。

若いころに流行したオーディオがまたホームシアターの一部として趣味の世界をなしているようだ。
若い施主に刺激され、30年前のJBLのスピーカを引っ張り出して事務所のBGMに流している。現代のものに比べるとやたらと箱が大きいがオークの突板オイルフィニュシュの香り(VOC?)が今も残っている。
エッジのウレタンが劣化して破れているので直したいと思っているのだが修理に出すのだ面倒なのでそのままにしてある。ウレタンは湿度に弱いので西海岸には向いても日本には向かないとのこと。セーム皮の代用品を扱っているところが有るのがすごい。
アンプはヤマハのCA1000Ⅲ。これも30年前。レコード針は品川無線グレースF-8L。レコードプレーヤーがヤマハのYP-600なのだがシャフトの摩擦が大きく温まらないと回転むらを起こすのが難点。

フィアットパンダに乗っている施主がいる。これも20年前に買おうと思ってディーラーと交渉までしたのだが日本の気候を考えあきらめたことがある。設計の打ち合わせのとき雑談でそんな話を交わした。

昭和30年代町名変更で前橋の由緒ある町名が消えた。と同時に近所付き合いも変わった。70歳代の施主とは古い町名の話で盛り上がる。

設計の仕事の上で幅広い雑学、経験はやはり大事なようだ。