またまたコンビニのおにぎりとサンドイッチ。朝みのもんたが格差社会で500円の昼食と2000円の昼食を食べる層とに社会が分離してきているといっていたので今日は500円組。

いよいよ炉ばた・寿し きたづめが着工する。11月改装オープンの予定。今年初めての店舗設計。繁盛間違いなし。

午後、初めて鬼石多目的ホールを見に行く。もっとも土砂降りのにわか雨で、ホールは使用していないので外から覗く。新建築の写真でみていたようにウサギの耳のようなかわいらしい椅子が並ぶ。曲線で構成された建築は柔らかなオブジェのようだ。

何故今頃見に行ったかいうと群馬県内で続けて行なわれたオープンコンペの当選作なのだが個人的に興味がわかなかったのと遠方なのでそのままにしておいた。しかし邑楽町庁舎が建築家集団訴訟でにぎやかなのでそれ以外の建築を見ておきたくなったのだ。富弘美術館はエアコンが設計ミスで効かないらしい。去年5月に行ったらスポットクーラーがドンとホールにおいてあった。裁判沙汰と聞いたがどうなったか。中里はさすが行く勇気が無い。あまりに遠く、険しい道のりだ。

そもそも庇のない建築などありえないと思っているので土砂降りの雨の中で見ているとその感を強くする。さらに開閉する開口部の少なさ、網戸の付けようも無い建具。厳しすぎる空調負荷、思い過ごしだと思うが普段使いにはしんどそうな建築だ。

コンペはコンセプトの面白さ、形態の面白さに目が行ってしまいがちだ。しかし経済的に困窮している地方財政や、さらには地球規模での環境対策をコンペの評価軸に盛り込むべきだ。そう時代が変わっているのだ。

地方で仕事をしていると些細なミスもすぐ地域全体に知れ渡ってしまう。結果冒険はしにくくなってしまうものだ。しかし当然の事でもある。貴重な建築主の財産を預かることなのだから。
中央の建築家が設計した建築は往々に風土を理解しないでとんでもないことをする。空っ風が名物の前橋で北に向かって自動ドアのエントランスを作ってみたり、車しか移動手段が無いの駐車場が異状に小さかったりするホール。
結構あたりまえの建築を作るのって大変。