ルコンフォールがリニュアル準備で閉店セールとのことで立ち寄る。ついでに東郷でお昼。冷したぬき蕎麦。そろそろ温かい蕎麦も良い季節。
ルコンフォールの村井さんもいろいろと構想があるみたいで「サプライズ」を期待しよう。

サプライズといえばもう上毛新聞に「邑楽町庁舎建築家集団訴訟」の記事が載っている。
手回しのよいこと。そうそうたる皆さん勇ましいことである。
町庁舎のコンペにより山本事務所を選んだ前町長がその計画に反対する現町長に破れ、結果1億9千万円もの設計料を契約通り支払い、工事を中止した事実を部外者はどのように判断したらよいのだろうか。
このような大金を払ってまで中止しざるを得なかった設計のコンペ及びその後の設計の手法はコンペ企画側が自画自賛しているほど優れたものだったのか。
ここのところは建築家側からだけでなく、一般常識としてきちんと検証されるべきだ。

住民参加の設計手法と言いながら住民代表は公募であり、町民の幅広い理解を得ていると考えてよいのだろうか。
大変泥臭い話、既存の老人会をはじめとする諸団体の意見を吸い上げたのだろうか。もし町民全体に山本事務所の提案が周知されていれば選挙に前職が落選したとしても覆るとは考えにくい。

住民訴訟という時にかならず行政との対立が浮かび上がる。しかし町庁舎の本当の発注者は全町民であり、町執行部、議会、行政職員及び一部の住民ではないのだ。
この裁判によって邑楽町、及びこの庁舎は否が応でも世間のさらし者になる。せっかく自分たちの税金で作る町庁舎が出来る前からケチをつけられたようで町民の方々がとても気の毒だ。

この裁判は契約上の紛争である。まして民事である以上一方的な司法の判断が下るとは思えない。きちんと是非を正すのは結構なことである。しかし双方とも町民(くどいようだが住民ではなく)の尊厳に十分配慮されることを望む。