前橋の広瀬川河畔の「日本料理川蝉」から店仕舞いの知らせが届く。
かつて中近東の日本大使館の料理人だったという経歴の持ち主。おいしかった。
この店は自分が開業直後に受けた仕事でカウンター5席、テーブル席4席の小さな店である。
こちらも開業直後ということで椅子までデザインするといった具合で気合が入っていた。
すでに33年が経過した店内はそれなりに疲れた印象はあるものの当初の雰囲気は維持されている。

この間、様々な人に出会う機会があった。また事務所の後継者にの移譲の話を切り出したのもこの店だった。
自らの建築人生の節目にあった店である。やはり寂しさは隠せない。
店主は自分と同じ年、健康には問題がないとのことでこれからのことは店の引き渡しが済んだらじっくり考えるとのこと。
再出発を見守りたい。
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