天災は人災をも呼ぶことをその後の震災でも経験。少しでも繰り返さないように。改めて犠牲者の方々を追悼します。
その後数回神戸を訪れた。地震の痕跡はどんどん消えていった。記憶も薄れていく。
やはりこの日は当時の被災者支援に向かった日のことを思い出さずにはいられない。
実体験として見た惨状。JR住吉駅前に降りた時にずらっと並んだ仮設トイレ、まだ焼け跡に倒れた電柱から垂れ下がった電線。
なにより消毒薬の強いにおい。生活者の消えた町の静けさと解体工事の破砕機の騒音が対照的。
東灘区役所も断水でトイレに流す水は近くの川から水からくみ上げた。
天災が引き起こす人災が被害を拡大することもある。
また老朽化した家屋の倒壊に見る構造力学的な欠陥から多くを学んだ。木造住宅でも早くから構造計算を導入した。
まだまだ天災への対応については課題が多い。人間の小ささを自覚させることを求める出来事だった。
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