2026-05-12
このブログのURL(https://saab0204.com/)に含まれる「saab」という文字列は、かつて北欧スウェーデンに存在した自動車メーカー、サーブ・オートモービル(SAAB)に由来しています。
私は同社の乗用車2台と、約18年間で38万kmにおよぶ道のりを共に歩んできました。この車と過ごした20年間は、私自身の仕事や生活においても最も充実していた時期と重なります。
2014年、テレビ番組『大改造‼劇的ビフォーアフター』の収録のため、雪の関越自動車道を抜けて新潟県阿賀野市の現場へ何度も通いました。過酷な雪道を淡々と走るその姿は、北欧生まれの車にとって「花道」を飾るにふさわしいラストランだったと感じています。ロケ終了後まもなく、トランスミッションの寿命により、惜しまれつつもSAABとの生活に終止符を打ちました。
初代の「900S」は、動力性能こそ控えめでしたが、独創的なインテリアは運転席に座っているだけで心が安らぐ不思議な魅力を持っていました。2代目の「9-3」は、低速域から過給が始まるターボエンジンを搭載し、その低いタービン音は速さ以上に力強いトルクを感じさせてくれるものでした。

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このような車との記憶が日常に溶け込んでいたため、ブログを開設する際も自然とURLに「SAAB」の文字を組み込んでいました。
SAABという名に初めて触れたのは、五木寛之氏の小説『白夜』だったと記憶しています。夏至祭を迎えたスウェーデンの街を、白樺の小枝で飾られたSAABが駆け抜ける描写が、当時の私の心に深く刻まれました。また、映画版『四季・奈津子』にもSAABが登場し、その存在感に惹かれたものです。
もしメーカーが存続していれば、3代目も間違いなくSAABを選んでいたでしょう。しかし、現在はブランドそのものが消滅してしまいました。このURLは、私にとってかけがえのない時間を支えてくれた名車への、ささやかなオマージュなのです。
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