撮り鉄の間では国鉄時代の車両が続々と廃車になり、送り鉄といった塩梅だが、身近なところでは八高線の車両が新形式に置き換わる。前橋の人間にはあまり見慣れない車両だったが高崎駅でひっそり佇んでいるのはたびたび見かけた。1993年以降に製造されたグループで車齢はさほど高くないがハイブリッド車に押し出されるような形の引退。JR西日本に譲渡される車両もあるようだ往く末が気になる。

今日はまず松久駅に向かう。美里町は前職の時によく通った土地柄、架線のない単線の線路はなかなか普段見られない風情がある。丘陵地帯から降りてきた235D列車をとらえ見送る。まもなく230D列車がやってくる。交換駅は児玉の模様。はじめて八高線のダイヤグラムを使用。撮影にはうってつけの表。なぜもっと早く気が付かなかったかと悔やむ。それにしても児玉と小川町の間はスカスカ、ローカル線らしいダイヤ。

続いて場所を寄居駅近くの荒川鉄橋付近に移動。橋梁を渡ってくる237Dを、そして寄居駅を出発した232Dを撮影する。さらに欲張って竹沢駅まで足を延ばすも列車とすれ違い。撮影の機会を逃す。

ようやく暑さも収まってきた感の曇り空で撮影。一人だけの世界に浸る。撮り鉄に一人ずつ合う。場所取りに気を配りながら、行儀よく撮影していたことは言うまでもない。