今日は山歩きに撮影機材の本務機にRX100M6を使用。最近首の具合が今一つなのでα7ⅡにZOOMレンズ二本持ちはきついので山歩きには留守番をしてもらった。

そもそも現行機材はソニー製である。なぜソニー製かというと52年前に初めて買ったカメラがミノルタのSRT101でこれが自分とのカメラの付き合いの原点であるからだ。もっともその前に質流れのミノルタ製の蛇腹カメラがあり中学まで使っていたが。ボディは処分してしまったもののレンズはミノルタ時代のレンズを動体保存してあり、気まぐれに時々使っている。その後α7700iを購入し、これは幾度かの欧州旅行のお供をした。デジタル時代に入り、ニコンやフジも試してみたがミノルタがコニカと合併し、さらにカメラ事業部をソニーに売却ということでAマウントレンズが使用できることもあり、α100が発売になったので迷わずソニー製カメラを手にすることになった。もっとも撮像素子が35mmフィルム相当サイズではないのでNX-5をへてα7Ⅱにたどり着く。

携帯端末もソニーという具合、ソニー愛好者なのだが最近日経BPから「ソニーデジカメ戦記」という興味深い本が出版されたので早速取り寄せてみた。
専門的語彙や、組織論的なことは当然よくわからないのだがこのなかでコニカミノルタから何を受け継いだかということに触れている一節がある。
総合電機メーカーとして優れた機械を作ることに傾注してきたがコニカミノルタ側は使う側の気持ちに寄り添うこと、または技術者自身がユーザーであり写真愛好者であったことからカメラつくりをしてきた差異から製品つくりのヒントを得た(超要約にて失礼)」

これは建築の設計にも当てはまることだろう。建築の性能が高性能なことはもちろん大切なことだろう。しかし使う側が建築に求めていることを単に市場調査で把握するのではなく、自らがユーザーとなって感じることを大切にする。これは決してポピュリズムに流されるということではない。専門家としての設計者が建築主の心情の奥底までたどり着けるかということだ。