2023年3月10日、初夏のような京都から深夜高山に着いたら道路標示の気温は4℃を示す。町の日陰に雪も残る。さすが飛騨、冬の厳しさがしのばれる。翌11日、飛騨の里を訪れる。50年前の秋に訪れた。今年は屋根の痛みが気にかかる。このような建築群をどのように未来が受け継いでいくのだろうか。地球環境の危機が叫ばれている今、単に現象を押さえつけるのではなく、こちらが一歩引くという視点も大切ではと厳しかったであろう当地の冬に思いを巡らせた。