最後の授業
小学生の頃だったろうか、国語の教科書に「最後の授業」と言うくだりがあり今でもおぼろげながら覚えている。アルザスのストラスブールを訪ねたときこの場所が改めて独仏国境であることを感じた。

国の支配が変わるたびに言語まで変わる。欧州という地域に沢山の国家が存在し、その数だけ母国語が存在する。いままさにウクライナとロシアの間で国境を巡って戦争が続いているのだが改めて島国と大陸の違いを感じる。
そして言葉へのこだわりがすなわち文化であり国を支えているとも感じる。

最近、外来語を翻訳せずに使われることが多くなった。若者言葉はもはや翻訳機が必要のような有様。
明治期西欧文化を取り入れようとやっ気になっていた時代さえ日本語になんとか翻訳し、現在に至るものも多い。
安易なカタカナ言葉は日本文化の後退現象ではないかと少し心配。